子どもが…?でも試してみたいアイデア秘中の秘を知ってますか

家庭内の問題には様々あるのですが、その中でもっとも大きな問題は家庭内暴力ではないでしょうか。家庭内暴力は何の前触れもなく始まるものではありません。必ず前兆があります。周囲の大人がそれに気づかないことが問題を大きくしているのです。問題が大きくなってしまってからでは、対処することは当然難しいことになってしまいます。

子どもとのコミュニケーションは健全ですか?これが一番最初の徴候を把握するための質問です。でもどの程度のコミュニケーションを問題にしているのでしょうか。高度なコミュニケーションを試みて破綻するようなことは問題にする事はできません。ここでいっている子どもとのコミュニケーションとは、極めて初級レベルのもののことなのです。つまり、子どもは親の言葉に応答できているかということです。

子どもたちが大人からの発話に対して応答できている間はコミュニケーションは維持されているのです。しかし、言葉をかけた途端、部屋に閉じこもったり会話を途絶したりするようなことがあったときが要注意のタイミングなのです。このような場合、大人がコミュニケーションを誘導して援助をする必要があるでしょう。問いつめる態度は絶対してはならない代表的な働きかけです。

そして、初期対応が効果しないようであれば早急に専門家に相談すべきでしょう。コミュニケーションの途絶は問題を背後に隠している場合が多いのです。子どもの安全を約束するためにはコミュニケーションの途絶が発生した時が最善です。もちろん身体的に疲弊しているときには正常な精神活動は制限されますからコミュニケーションに影響が表れるでしょう。それが原因なら充分な睡眠を取ることで回復するはずです。

そこで必要なのはコミュニケーションをどのように誘導することが効果的かということです。それにはアメリカのセールスマンたちが戸別訪問販売する時のノウハウが大変参考になるはずです。まず、出来る限り小さな協力を依頼して肯定的な反応を誘うのです。セールスマンであれば、ドアを少しだけ開けてもらうなどという行為を依頼するのですが、このアプローチに相当することです。

男の子であれば、ジャム瓶のフタを開けてもらう程度の依頼は効果的かも知れません。最初の小さな肯定的反応で次の肯定的反応を誘導できます。次も同じように小さな依頼を繰り返します。テレビのリモコンの場所がわからないから見つけて欲しい。とか……。すると徐々に肯定的反応をする準備が整います。頃合いを見計らって、少し話をしたいのだけど、と相手に判断を任せる形で依頼をしてみましょう。

これまでの誘導が上手く行っていれば、上首尾に終るはずです。そして子どもたちの言い分の中から、特に感情の部分を拾うようにします。事態がどうであれ、感情に関しては肯定的に応じてあげることはできるはずです。ここが大きなポイントです。感情に対して肯定的に応答されるとき、人間はコミュニケーションを途絶できないのです。その行為は自分から危険に身を置く選択をすることになるのですから。

「今日は散々な目に合った……」このような主張に対して私たち大人としては、そのような事態を避けるための知恵のひとつでも教授したくなるものですが、ここはグッと我慢のしどころです。散々な目に合った時にどのように感じますか?これに対する答えが応答に用いるべき言葉になります。例えば、「大変だったのね」のような感じになるでしょうか。一旦、感情を受けてから、話題を次に進めると会話は順調に進むのです。

実はコミュニケーションはその時その場の舞台設定が大変重要な役割を果たします。その準備に細心の注意を払うことで良好なコミュニケーションを誘導することができるのです。